ケルビムの行く時、輪もそのかたわらに行き、ケルビムが翼をあげて地から飛びあがる時は、輪もそのかたわらを離れない。
ケルビムが移動するとき、車輪もその傍らを進み、ケルビムが翼を広げて地上から上るとき、車輪もその傍らを離れて回ることはなかった。
その時ケルビムはのぼった。これがケバル川でわたしが見た生きものである。
その立ちどまる時は、輪も立ちどまり、そののぼる時は、輪も共にのぼる。生きものの霊がその中にあるからである。
それは互に相触れる生きものの翼の音と、そのかたわらの輪の音で、大いなる地震のように響いた。